株式会社トーヨーフィジカル 【心理学実験機器 ミラーボックス】

■製品紹介 
ミラーボックスは、ボックス内中央に鏡を立てて2つの部屋に仕切った装置で、ボックスの片側上部からのぞき込むと、自分の実際の手と鏡に映った手が同時に見えるようになっています。 そのため、両方の手を同時に見ているような錯覚を受けます。
このように鏡映像を使って視覚像と運動感覚のずれを作りだすため、例えば視覚−触覚や視覚−身体の運動感覚などの異なる感覚モダリティ間の葛藤状況を簡単に体験することができます。
 
 
ミラーボックスは幻肢痛の軽減のためにRamachandran(1995) によって開発され、それを使用することで幻肢の痛みが消えてなくなったと報告されています。この方法はMirror療法と呼ばれていますが、その後中枢性疼痛や脳卒中片まひ者等のリハビリテーションに応用され、一定の改善が得られています。
またMirror療法は、Mirror Box療法や鏡療法の名でも呼ばれています。脳梗塞や脳卒中の片まひ者等のリハビリテーションに応用される場合には、ボックス内の左右にまひの手と健常な手を差 し入れ、健側を直に見て、まひ側の手を鏡の裏に隠れる様に置きます。健側手指を鏡に映して動かし、鏡に映った像をまひ側の手に重ねます。その手指を動かし、鏡に映った像を見てあたかもまひ側の手指が動いている様に見えるのを利用してまひ側の手の改善を目指す療法を行います。